はじめに
Googleが2026年9月14日、世界最大級のコミュニティ主導型技術カンファレンス「DevFest 2026」の開催を発表しました。10月1日から12月31日まで、世界115カ国で800を超えるイベントが開かれます。本稿では、今年のテーマや参加方法について解説します。
参考記事
- タイトル: DevFest is back
- 著者: Justyna Politanska-Pyszko、Natalie McHugh
- 発行元: Google(Google公式ブログ)
- 発行日: 2026年9月14日
- URL: https://blog.google/innovation-and-ai/technology/developers-tools/devfest2026/
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要点
- DevFest 2026は2026年10月1日から12月31日にかけて、世界115カ国で800以上のイベントとして開催される。
- Google Developer Groups(GDG)が各地でイベントを主催し、参加者数はのべ約100万人に達する見込みである。
- 今年のテーマは「Build, Secure, Scale」で、Gemini・Antigravity・Google Cloudなど複数のツールを実践的に体験できる。
- コードラボやワークショップ、agent-athonといったハンズオン形式を通じて、開発の高速化・安全性・本番運用基盤という3つの観点を扱う。
詳細解説
DevFest 2026の開催概要
Googleによれば、DevFest 2026は10月1日から12月31日まで、世界115カ国で800を超えるイベントとして展開され、参加者はのべ約100万人に達する見込みです。運営を担うのはGoogle Developer Groups(GDG)と呼ばれる各地の開発者コミュニティで、経験豊富なソフトウェアエンジニアから、これから技術を学び始める人まで、幅広い層がGoogleのAI技術に触れる機会と位置づけられています。
GDGは世界中に存在するGoogle公認の開発者コミュニティで、勉強会やハッカソンを定期的に開いています。DevFestはその一年を締めくくる大規模イベントという位置づけで、地域ごとの開発者コミュニティが自律的に運営している点が特徴だと考えられます。
今年のテーマ「Build, Secure, Scale」
Googleは今年のテーマを「Build, Secure, Scale: Developers and Builders in the Agentic Era」(構築・保護・拡張——エージェント時代の開発者とビルダー)と掲げ、次の3つの観点をイベント全体で扱うとしています。
- 開発のしやすさ: 新しいツールにより、より多くの人やチームがこれまで以上に速くプロトタイプを作り、デプロイできるようになった。
- 安全性とセキュリティ: 速度は安定性を犠牲にしてはならず、安全なデプロイ・データプライバシー・責任あるAIガードレールへの取り組みが求められる。
- 本番運用可能な基盤: Googleはトップクラスのモデルを提供し、開発者が初日から信頼性高くスケールできるよう支援する。
この3点は、AI活用が「作れるかどうか」から「安全に運用し、拡張できるかどうか」へと関心の重心が移っていることを示していると考えられます。実際にAI導入を支援する立場から見ても、プロトタイプ段階を越えて本番運用に乗せる際には、セキュリティやガバナンスの整備が課題になりやすいという実感があります。
体験できるツールと参加形式
Googleによれば、各地のDevFestではGemini、Google AI Studio、Google Antigravity、Google Cloud、Firebase、Android、Flutter、Angular、Web MCPといったGoogleの技術群に、ライブのコードラボ・ワークショップ・agent-athon(AIエージェントをテーマにしたハッカソン形式の企画)を通じて直接触れられます。
説明を聞くだけでなく手を動かして試す形式が重視されている点は、座学中心になりがちな技術カンファレンスの中でも実践志向が強い部類に入ると受け止めています。
コミュニティが主導する運営
DevFestはGoogleが後援しつつも、各GDGがそれぞれのアジェンダを企画し、地域の技術コミュニティが抱える固有の課題やニーズに合わせてイベント内容を調整しています。Googleは、参加者同士が協力しながらスキルを高め合える、包摂的で開放的な環境づくりをGDGが目指していると説明しています。
グローバルで統一されたプログラムではなく、地域ごとに内容を調整できる運営方式は、参加者の実務や学習段階に合わせた学びやすさにつながると考えられます。
参加方法
最寄りのイベントは、DevFest Event Directory(イベント一覧ページ)から検索できます。SNSでは「#DevFest」のハッシュタグを使うことで、開催中の様子や参加者同士のやり取りを追うことができます。
なお、GoogleがAI技術をどのように一気通貫で開発者に提供しようとしているかについては、GoogleのAI基盤戦略を整理した過去記事でも取り上げていますので、あわせてご覧いただければと思います。
まとめ
DevFest 2026は、2026年10月1日から12月31日まで世界115カ国で開催されるGoogleの開発者コミュニティイベントです。テーマは「Build, Secure, Scale」で、開発・安全性・本番運用基盤をハンズオンで学べます。Antigravityの多エージェント連携事例もあわせてご覧ください。
