はじめに
GoogleとKaggleが2026年4月27日、AIエージェント開発を無料で学べる5日間オンラインコース「5-Day AI Agents: Intensive Vibe Coding Course」の開催を発表しました。開催期間は2026年6月15〜19日で、本日より参加登録が開始されています。本稿では、コースの内容と今回の新要素について解説します。
参考記事
メイン記事:
- タイトル: Join the new AI Agents Vibe Coding Course from Google and Kaggle
- 著者: Anant Nawalgaria, Frank Guan
- 発行元: Google Blog
- 発行日: 2026年4月27日
- URL: https://blog.google/innovation-and-ai/technology/developers-tools/kaggle-genai-intensive-course-vibe-coding-june-2026/
関連情報:
- タイトル: 5-Day AI Agents: Intensive Vibe Coding Course With Google
- 発行元: Kaggle
- 発行日: 2026年4月27日
- URL: https://www.kaggle.com/competitions/5-day-ai-agents-intensive-vibecoding-course-with-google/overview
- タイトル: 5-Day AI Agents Intensive Course with Google (Learn Guide)
- 発行元: Kaggle
- 発行日: 2025年11月(自習版として公開)
- URL: https://www.kaggle.com/learn-guide/5-day-agents
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要点
- GoogleとKaggleは2026年6月15〜19日、無料の5日間AIエージェント開発コースを開催する
- 2025年11月に開催した前回コースは世界150万人以上が受講し、その反響を受けて再開催となった
- 今回の新要素として、Vibe Codingワークフロー、更新コンテンツ・新スピーカー、キャップストーンプロジェクトが加わった
- カリキュラムはエージェント入門からツール統合、メモリ管理、品質評価、本番デプロイまでの5段階構成である
- 参加は無料で、KaggleアカウントとGoogle AI Studioアカウントがあれば誰でも登録できる
詳細解説
前回コースの反響と再開催の背景
2025年9月に開催を発表したGoogleとKaggleのAIエージェント集中講座は、同年11月10〜14日に初回が実施されました。Googleのブログによれば、この第1回コースは世界で150万人以上が受講し、大きな反響を呼んだとのことです。こうした参加者からの要望に応える形で、2026年6月の第2回開催が決定しました。
今回のコースは「Intensive Vibe Coding Course」というサブタイトルが示すように、Vibe Codingを中心に据えた内容へとアップデートされています。Vibe Codingとは、自然言語(日常的な文章)を主要なプログラミングインターフェースとして活用する開発ワークフローで、従来のコードを直接書くスタイルとは異なるアプローチです。AIの進化とともに注目が高まっているこの手法を、エージェント開発に組み込んだ点が今回の大きな変化と言えます。
今回の3つの新要素
Kaggleの公式ページによれば、前回から追加・強化されたポイントは主に3点です。
第一に、Vibe Codingワークフローの統合です。自然言語をプログラミングの主要インターフェースとして使い、「10xエージェント」と呼ばれる、外部APIやツールを積極的に活用した高機能なエージェントを構築する手法を学びます。
第二に、更新コンテンツと新スピーカーの参加です。前回のカリキュラムをベースに内容が刷新され、新しい専門家による解説が加わります。毎日のライブストリームやAMAセッションでは、GoogleのMLリサーチャーやエンジニアとリアルタイムで交流できます。
第三に、キャップストーンプロジェクトの新設です。5日間の学習を経た後、実際にエージェントを構築して提出するプロジェクトへの参加が可能です(任意)。提出期限は2026年6月30日で、優秀者にはKaggle上での認定バッジや証明書、グッズなどが授与される予定です。
5日間のカリキュラム概要
コースはGoogle研究者・エンジニアが設計した5日間のプログラムで構成されています。
Day 1(エージェント入門とVibe Coding) では、AIエージェントの基礎概念と、自然言語でエージェントを構築するVibe Codingワークフローを学びます。Day 2(ツールと相互運用性) では、外部API・コード実行・エージェント間通信を組み合わせた「10xエージェント」の構築を扱います。MCP(Model Context Protocol)という、ツールの発見・利用を標準化するプロトコルも取り上げられます。
Day 3(コンテキストエンジニアリング) では、セッション管理と長期メモリを活用してパーソナライズされたエージェントを構築する手法を学びます。Day 4(エージェントの品質とセキュリティ) では、ログ・トレース・評価指標を用いたデバッグや品質評価、新たな脅威への対処法を扱います。そして Day 5(プロトタイプから本番環境へ) では、ローカルで動くエージェントをVertex AI Agent Engineへデプロイし、スケーラブルな本番システムとして運用する方法を学びます。A2Aプロトコル(Agent2Agentプロトコル)を使った複数エージェントの連携も取り上げられます。
各日の学習は、ホワイトペーパーの読み込み・ポッドキャスト・Kaggleノートブック上でのコードラボの3点セットで構成されており、1〜2時間程度で完了できる想定です。加えて、毎日45〜60分のライブストリームが実施される予定です。
参加方法と前提条件
受講は無料で、必要なのはKaggleアカウントとGoogle AI Studioアカウントのみです。ただし、Kaggleアカウントへの電話番号登録が必須となっており、コードラボへのアクセスに必要なため、事前に設定しておく必要があります。
前提知識として推奨されるのは、Pythonの基礎経験、AIの基本概念への理解、Google AI Studioの操作感です。Googleの説明では「形式的な前提条件はない」とされていますが、Pythonの経験があると学習をより深められると思います。なお、制裁対象国の居住者および18歳未満の方は、Gemini APIとKaggleノートブックの一部機能が利用できない点には注意が必要です。
まとめ
GoogleとKaggleによる無料AIエージェント開発コースが、Vibe Codingへの対応と充実したキャップストーン機能を加えて帰ってきます。エージェント開発に関心のある方にとって、基礎から本番デプロイまでを体系的に学べる機会は貴重だと思います。Vibe Codingの概念についてさらに理解を深めたい方は、バイブコーディング入門の解説記事もあわせてご覧いただければと思います。
