はじめに
xAIが2026年5月27日、オープンソースのエージェント型コーディングプラットフォーム「Kilo Code」とのGrok統合を発表しました。SuperGrokまたはX Premium+のサブスクリプションを持つユーザーは、APIキーを別途用意することなく、VS CodeやJetBrains IDEのKilo Code上でGrokモデルを直接利用できます。本稿では、Kilo Codeの概要と統合の仕組み、具体的なセットアップ手順を解説します。
参考記事
- タイトル: Use Grok in Kilo Code
- 発行元: xAI
- 発行日: 2026年5月27日
- URL: https://x.ai/news/grok-kilocode
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要点
- Kilo CodeはVS Code・JetBrains IDE・ターミナル向けのオープンソースのエージェント型コーディングプラットフォームであり、500以上のモデルをサポートしている
- SuperGrokまたはX Premium+のサブスクリプションがあれば、APIキーなしでGrokモデルをKilo Code上で利用できるようになった
- エージェントコーディングに特化した Grok Build モデルが今回の統合対象に含まれている
- VS Code拡張機能のインストールとOAuth認証のみで接続でき、VPS・SSH・Docker・WSLなどヘッドレス環境にも対応している
- CLIからは npm install -g @kilocode/cli でインストールし、 /connect コマンドでxAIアカウントを追加できる
詳細解説
Kilo Codeとは
Kilo Code(キロコード)は、VS Code・JetBrains IDE・ターミナルに対応したオープンソースのエージェント型コーディングプラットフォームです。単なるコード補完ツールではなく、計画(Planning)・コーディング(Coding)・デバッグ(Debugging)・オーケストレーション(Orchestration)という専門モードを持ち、ソフトウェア開発の各フェーズに応じた支援が可能です。
加えて、ブラウザ自動化・MCP(Model Context Protocol:AIツール間の通信仕様)拡張・ツール呼び出しといった機能を備えており、500以上のモデルに対応しています。Cursor・Claude Code・Codexらが構成するAIコーディングスタックと同じ領域で戦うツールとして、特に複数モデルを柔軟に切り替えたい開発者に選ばれる可能性があります。
GrokとKilo Codeの統合
xAIの発表によれば、X Premium+またはSuperGrokのサブスクリプションを持つユーザーは、xAIアカウントへのOAuth認証(アカウント連携のための認証方式)のみで、Kilo Code上のGrokモデル利用を開始できます。従来のようにAPIキーを個別に発行・管理する手間が不要になる点は、サブスク済みユーザーにとって実用的だと思います。
利用できるモデルには、エージェントコーディングに特化した Grok Build が含まれます。Grok Buildは自律的なコード生成・修正・デバッグを念頭に設計されたモデルであり、Kilo Codeのエージェントモードと組み合わせることで、複雑なソフトウェア開発タスクの自動化が期待できます。xAIはこれまでもGrok音声APIや画像生成APIなど開発者向けの製品整備を継続しており、今回の統合はその流れの延長に位置すると考えられます。
セットアップ手順
前提条件
- X Premium+またはSuperGrokのサブスクリプション
- xAIアカウント
- VS CodeまたはJetBrains IDE(IDE拡張を利用する場合)
- Node.js(CLIを利用する場合)
VS Codeでの接続手順
xAIの発表に記載された手順に従い、以下のステップで接続します。
- VS Code Marketplaceから Kilo Code 拡張機能をインストールする
- 設定(歯車アイコン)を開き、「Providers」タブに移動する
- 「Show more providers」をクリックし、「xAI」を検索または選択する
- 「xAI Grok OAuth (SuperGrok Subscription)」サインインオプションを選択し、ブラウザ上でOAuth認証を完了する
VPS・SSH・Docker・WSLなどのヘッドレス環境やリモート環境では、手順4で「xAI Grok OAuth (Headless / Remote / VPS)」を選択してください。
CLIでの接続手順
ターミナル上で利用する場合は、npm(Node.jsのパッケージ管理ツール)を使ってKilo Code CLIをグローバルインストールします。
インストール前に、Node.jsが導入済みかを以下のコマンドで確認してください。
node --versionNode.jsが確認できたら、以下のコマンドでKilo Code CLIをインストールします。
npm install -g @kilocode/cliインストール後、プロジェクトディレクトリで kilo コマンドを実行します。続いて /connect コマンドを入力してxAIアカウントを追加します。
注意: npm install -g はグローバルインストールのため、環境によっては権限エラーが出ることがあります。その際は sudo を頭に付けるか、npmのグローバルディレクトリの権限を確認してください。
詳細な設定オプションは、Kilo Code公式のxAIプロバイダードキュメントで確認できます。xAIは「さらに多くのオープンソースエージェントと統合を追加予定」とも述べており、今後の拡充に注目です。
まとめ
xAIがKilo Codeとの統合を発表し、SuperGrok・X Premium+のサブスクリプションでGrokモデルをIDEやCLIから直接利用できるようになりました。エージェントコーディング特化のGrok Buildが使える点は、特に自律的な開発タスクを試みたい開発者にとって試す価値があると思います。xAIの開発者向けエコシステムの整備は着実に進んでいると感じます。
