［ニュース解説］ファンドマネージャーによる今後買うべきAI関連株4選

2025-03-262025-03-29

はじめに

　本稿では、First Eagle Investmentsのマネージャー、マニッシュ・グプタ氏による、AI関連投資に関する分析記事「Four AI stocks to buy now and hold, says the manager of a five-star, $58B global fund」を紹介します。グプタ氏は、AIハードウェアの成長だけでなく、AI技術が企業のビジネスをどのように改善しているかに注目することの重要性を強調しています。この記事では、グプタ氏が推奨する4つのAI関連銘柄について詳しく解説し、長期的な視点でのAI投資戦略について考察します。

参考元情報

記事タイトル: Four AI stocks to buy now and hold, says the manager of a five-star, $58B global fund
URL: https://www.marketwatch.com/story/four-ai-stocks-to-buy-now-and-hold-says-the-manager-of-a-five-star-58b-global-fund-b16e6c22
発行日: 2025年3月25日

要点

グプタ氏が推奨する4つのAI関連銘柄は以下の通りです。

セールスフォース (CRM): 顧客関係管理（CRM）ソフトウェアのリーディングカンパニーであり、AIによる業務効率化と収益成長が期待されます。
メタ・プラットフォームズ (META): ソーシャルメディア分野で圧倒的な地位を築いており、AI技術への投資と広告ビジネスの成長が見込まれます。
C.H.ロビンソン・ワールドワイド (CHRW): トラック輸送仲介業者として、AIによる業務効率化と市場シェア拡大が期待されます。
台湾積体電路製造 (TSM): 半導体受託製造で世界最大のシェアを誇り、AIチップ需要の高まりによる成長が見込まれます。

　グプタ氏は、これらの企業がAI技術の導入によって、長期的に成長する可能性を指摘しています。

詳細解説

セールスフォース (CRM)

　セールスフォースは、顧客関係管理（CRM）ソフトウェア市場のリーダーです。グプタ氏によると、同社の顧客基盤は非常に強固であり、AI技術を活用することで、さらなる収益成長が期待できます。特に、「Agentforce」というシステムは、AIが顧客とのやり取りを要約し、営業、サービス、サポートチームを支援するために、顧客企業が独自に設定できる新しいAIエージェントを作成します。これにより、顧客対応業務の効率化とコスト削減が期待できます。

　セールスフォースは、AI技術の導入により、業務効率を向上させ、利益率を高めることに注力しています。グプタ氏は、セールスフォースの営業利益が長期的に二桁成長し、それがフリーキャッシュフロー、そして最終的には株主への配当と自社株買いにつながると予測しています。

メタ・プラットフォームズ (META)

　メタ・プラットフォームズは、言わずと知れた世界最大のソーシャルメディア企業です。グプタ氏によると、同社は33億5000万人という巨大なユーザーベースを抱えており、ユーザーエクスペリエンスを維持するために多額の研究開発投資を行っています。メタは、AIを含む新しいテクノロジーにも積極的に投資しており、これらの投資が将来的に収益に貢献する可能性があります。

　グプタ氏は、メタのデジタル広告ビジネスが今後も年率二桁で成長すると予測しています。同社のコアビジネスは年間約870億ドルの収益を上げており、AI技術への投資は将来の成長に向けた重要な布石であると考えています。